和室の4.5帖や6.0帖ではたたみの配置をイメージできますが、3.7帖や5.2帖など中途半端な場合どうでしょう? 我が家の欲しい広さでは畳が配置できず、間取りの変更を考えていました しかし、一条工務店のカタログには載っていない、”裏仕様”により解決することができましたのでご紹介します 知らないと間取りに大きく影響する可能性もあります・・・
先ずは・・・
突然ですがクイズです この写真の和室のたたみ部分は何畳でしょうか?

1枚が0.5帖として、12枚で6.0帖と思いませんでしたか? 普通ならそれが正解です
このたたみは特殊仕様のため、実際は4.375帖になります これが”裏仕様”の正体です(正解しようの無いクイズでした笑 すみません、、、)
和室の広さについて
和室は絶対に必要な部屋では無いため、和室を何に使用するか目的を整理しておきましょう その目的に応じて必要な広さがわかってきます 最終的には間取りとの相性もありますが、目的をもって計画しないと狭くて使用しない部屋や無駄に広い部屋になってしまいます
和室の使用目的
我が家では3つの使用目的が挙がりました
- 来客者の寝室
- 病気の際の隔離部屋
- 布団の室内干しの場所
特に広さに関係するのは❶になります 来客者の人数が重要になってきます
最も多いパターンは「夫婦+子ども2人」多くても、「夫婦+子ども3人」くらいで、これを想定しました 子どもは親と一緒じゃなければ眠れない小学生低学年以下としています 一人で寝れる子はほとんど泊まりに来ないですし、万が一来てもロフトやリビング等で寝れば解決できそうです
また、友人が遊びに来る場合でも大体3人くらいを想定しています
上記の想定からシングルの布団を3枚敷ければ良いだろうという結論に至りました
必要な広さは4.3帖
シングルの布団はW970mm × L1950mmですので3つ敷いてみます

シングル3枚に必要な広さは 縦2.5マス × 横3.5マス なんと4.375帖という結果になりました なんと微妙な数字でしょう泣 これでは配置に問題ありそうです
たたみの配置について
たたみのような規格品が、4.375帖(縦 2.5マス × 横 3.5マス)にピッタリくるわけがない! ここで初めて和室の計画の難しさを味わいました・・・
間取りの変更・・・
それぞれ縦3マス × 横4マスになるように間取りを変更するかと悩んでいました 間取りの変更は他の部屋の計画に影響してしまうため、後半になればなるほど難易度が上がります 私も和室を広くすることによりこれまで計画してきたことが崩れていくのが我慢できず、この部屋普通の洋室でいいんじゃないかと考えるようになりました
裏仕様のたたみ
Instagramを見ていると、「たたみは1マスずつじゃなくても可能」と書いている記事がありました 急いで設計士さんに聞いてみると、「はい、可能です」と回答頂きました 「中には、間取りの都合上、三角形にする方もいましたよ」とも言っていた気がします(記憶が曖昧ですみません、、、) ひとまず、我が家でも問題なく採用できました
設計完了
裏仕様のたたみのおかげで和室の設計が無事完了しました
反対側には布団を収納しておく吊押入れとお客さんが荷物を置くスペースとして板の間を配置して、合計 6畳の和室になりました

完成!
そして完成したのがこちらです

角や端のたたみが細長くなることもなくすべて同じ大きさになっています
まとめ
我が家で想定した和室の使用目的は3つです
- 来客者の寝室
- 病気の際の隔離部屋
- 布団の室内干しの場所
上記の使用目的であれば必要な広さはシングル布団が3枚敷ける 縦2.5マス × 横3.5マス の 4.375帖 あれば充分と思います
たたみの広さはきれいな数字でなくても大丈夫です(例:4.375畳、5.25畳) 悩まずに設計士に相談しましょう
また、寝るスペースだけではなく、布団の収納スペースとお客さんが荷物を置くスペースはあってよかったと思います 我が家ではそのスペースを加えて、計6.0畳の和室になりました
何度かお客さんが宿泊に来ていますが、今のところ広さに関する問題はありません
和室は使用頻度の少ない部屋ですので、使用目的を整理して必要な広さを出してみると無駄な出費を抑えられると思います


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